コミュニケーションが難しい

コミュ障にもいろいろと種類がある。
人見知り。
緊張しちゃう。
空気が読めない。
言葉のキャッチボールができない。
冗談が通じない。
相手の気持ちがわからない。
などなど。

僕もコミュ障を自覚しているけれど、これらのどれかが突出しているわけではない、と思う。
僕の場合一番大きいのは、相手への「無関心」、だと思う。
例えば懇親会とか、はじめましての人がいる中に放り込まれても、誰かと話さなきゃ!コミュニケーション取らなきゃ!と思わない。
興味がないから、なにか話してきても「そうですか」で終わってしまう。あ、これはキャッチボールが出来ていないな。会話が続かないというよりは、そもそも続けようと思っていないのだ。
緊張はそれほどしない。いやするけども、話そうとして緊張してどもる、みたいなのはあまりない。ミーティングとかだと始まる前はちょっと緊張するけど、はじまってしまえば問題ない。自分が話す必要があるときは問題なく話せる。ただ、話せるとは言っても、必要なことを必要なだけ話す、というのは難しい。オタク的というか、専門分野だと話しすぎてしまうことはままある。話しながら「この言い方だと相手のリテラシーから考えて伝わらないな」と思うと、話が長くなってしまう。端的に「〇〇です」だけでもいいのに、余計に足してしまうことはよくある。何をどこからどこまで話せばいいのかの判断がとても難しい。

僕のコミュ障の原因として、短気なことや、語彙力が低いというか、別の丁寧な優しい言い回しができない、というところも大きい。
コミュニケーションは対面だけではない。
・対面
・ビデオ通話(テレビ電話とか動画ありオンラインミーティング)
・音声通話(電話や動画なしオンラインミーティング)
・テキスト(メール、チャット、手紙)
このそれぞれで、コミュ障を発揮してしまう。

対面がむしろ一番マシかもしれない。一番苦手で避けたいけれど。
一番好きなのはもちろんテキストなんだけど、チャット的なその場ですぐに書き込むタイプだと、感情がそのまま乗ってしまったり、言い換えが難しくストレートな物言いで相手に刺さってしまうことが多い。
「それは御社の技術力が低いから出来ないという意味でよろしいですか?」
「考えなくてもこれぐらいわかりますよね?プロとしてやってるんですよね?」
「何を言っているのかわかりません。自分で理解してます?」
「具体的にお願いします。」
「自分の役割をちゃんとこなしてから言ってください」
客観的に見ればクレーマーだ。
上司じゃなくてむしろお仕事もらってる側なのに、まるでパワハラ上司だ。
こんなのでよくお仕事もらえてたな…。
そして、情けないことにこのようなメールを送ってから後でクヨクヨする。自分が相手の心をえぐり取っているくせに、自分の心にもダメージを受ける。
これも立派にコミュ障。
最近では外付け翻訳装置のAIが登場したので、ある程度はマシになった、はず。
対面ではこんなこと言わない。例外はもちろんあるけど。
一度だけ、どうしても上手くコミュニケーションが取れない、自分の仕事をきちんとやってきてくれないクライアントさんとの対面ミーティングで、このような言い方をしてしまったときがある。その女性の担当者さんのこめかみがピクピクするほどで、僕はどこか他人事で「うわー、人間って本当にこめかみピクピクするんだー」って思ってた。ちょっとサイコパス気味だな…。

これから年を取ってさらに自分の老害ぶりに磨きがかからないよう、十分注意しないといけない。
よそ様に迷惑かけないように、できるだけ誰とも関わらないように、とも考えてしまうけど。

プライベートになると、3人以上その場にいるともう何も話さない。自分は話さなくてももう1人いるからいいよね、ってなる。基本的に人は話したがりだから、何も問題はない、と思う。周りの会話のペースについていけないし。
それに自分が話し出すタイミングがわからない。これは2人しかいなくてもそうだけど、自分が話そうとしたら相手が話し始めるとか、どのタイミングで始めればいいのかわからない。
たぶん基本的には自分が話すことなんてどうでもいいと思っているのだろう。自分の価値を低く見積もっている。だから、例えばタイミングが被ると、どうぞどうぞ、となる。聞き返されても、別にたいしたことを話そうとしたわけでもないし、どうでもいいことだし、わざわざもう一回話す事じゃない、となって「いや、もういいや」となる。

この「聞き返されるの好きじゃない」もコミュ障のひとつだろう。
妻も僕のこの特性に悩んでいる。僕もよくないと思っている。でも、なかなか難しい。
これは若いときからで、高校時代の友だちと話しているときもあった。僕が「いいや」となって、「耳が悪いから聞こえねーんだよ」と怒らせてしまったこともある。
たぶん、理由はいっぱいあって、それらが重なって「いいや」になっちゃうんだろう。
まず一番大きいのは、さっきも言った「自分の話に価値がない」から。あるいは自信がないから。わざわざもう一回言うほどのことは言っていないし、半分独り言だし、伝わっていなくても何の問題もない、どうでもいいことだ、と思っているから。
次に、エネルギーが必要だから。僕はお話をすること、考えていることを言葉にすることには、エネルギーがいる。もう一回同じ事をいうエネルギーがもう切れていて、再挑戦する気力がわかない。
あとは、ちゃんと説明できない自分が嫌。自分が話すのが下手で、伝わらない。自分の能力不足を諦める、というか。
ほかにも、聞こえているよね?というのもあるかも。聞こえていても反射的に聞き返す人もいる。聞き返されても、聞こえていて聞き返されたのか、本当に聞こえなかったのかわからない。だから聞き返されても少し待つ。ということはあるかも。
でも、聞き返されて答えないのが、相手に対して失礼だし、相手を不快にさせる、ということもわかってる。わかってるんだけど。。
ごめんなさい。

自分の滑舌が悪いのも原因のひとつで、申し訳ないけど治すのが難しい。一回歯医者さんで、「舌小帯切ってないから」みたいに言われたことがある。舌の裏の筋が短くて滑舌が悪いらしい。まとまな家庭なら子どもの頃にこれ治療するのに、みたいに言われて悲しかったことがあった。今更治療するのもなあ…。

自分に自信がないくせに自意識過剰というか、頭の回転があまり速くないから、会話や質問などにうまく受け答えできない。トンチンカンな答えをしてしまうか、頭の中でLoadingが始まって黙ってしまう。後で1人反省会をすると、「あの時こう言っていればよかったのか!」と素晴らしい答えが出てくることもある。会話の数時間後や数日後に。
仕事と違ってプライベートだと、争いが嫌なのもある。
面倒くさい。
そんなエネルギーがない。
争うくらいなら、自分が思っていることなんて言わなくていい。自分の意見なんてどうでもいい。それに単純に、自分の意見なんてないってことも多いか。
つまり小心者なのだろう。
なぜか仕事や、知らない人相手の電話とかだと、強気になってしまう。本当に嫌だ。
疲れちゃうから、集団行動も好きじゃない。合わせなきゃいけない人がいっぱいいて、大きな流れがあって、そこから出てはいけない。

豆腐メンタルなのも、コミュ障の一因だろう。
世の中の人は、SNSや、SNSコメント欄で、とってもバトルをしている。
常に何かと闘っている。
凄いエネルギーがあるね。
こうしたネットのやり取りも、コミュニケーションのひとつだ。
僕が若い頃、“2ちゃんねる”なるアングラな掲示板があった。今も名前を変えてあるみたいだけど。
何かを検索すると、その掲示板がヒットすることも多かった。
僕はそこに書き込んだことはほとんどない。
何回かだけ。
でもその何回かでも、口撃されて、へこむ。とても嫌な気分になって、数日間は鬱々としてしまう。
どうしてみなさん平気なんだろう。
だから書き込みもしないし、読むのもとても疲れる。
オンラインゲームなるものもあるらしいけど、どうしてネットでまで、自分が物理的にひとりでいられる時にまで、人と付き合わないといけないゲームをするのだろう。
ゲームにハマる人はコミュ障みたいなイメージはあるけど、少なくても僕よりはずっとコミュ強だろう。
ネット空間だろうが、他者とのコミュニケーションを楽しんでいるのだから。

僕のコミュ障はたぶん生まれつきの特性だ。
だって兄弟姉妹が8人いる。
生まれた時からコミュニケーションの中で育ったようなものなのに、苦手なんだから。
ほかに誰かがいるから、無理してコミュニケーション取らなくてもよくて、トレーニングもされなかったのかな。

まあこのエッセイだって、コミュニケーションのひとつなのだろうけど。
Loadingしても誰にも迷惑をかけない文章は、性に合っているな。

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