特別

自分は特別ではない

多くの人は成長する過程で、自分が物語の主人公のような、なにか特別な存在、ではないと気づくらしい

スペシャルな能力があったり
なにかの天才だったり
IQがものすごく高いとか
一流スポーツ選手になるとか
ビジネスで成功するとか
歴史に名を残すとか
特別な出会いがあって特別な恋愛をして、とか

そういったごく一部の例外的な人や人生ではなく
ごくごく平凡な人なんだと気づく

何者でもない

同じように、自分が何者かになりたいと、強く願って努力する人もいる
「何者」にはやっぱり、なにか社会的に認められた「何か」をする人がはいる
成功した社長、学者、医者、スポーツ選手、人間国宝、職人、仕事人

でも「何者」には、
大工さんだったり、
お花屋さんだったり、
パン屋さんだったり、
いわゆる社会的地位が高いわけではない普通の職業も入る

結局は、職業、仕事が、「何者」の条件に入ることが多いだろう
「母親」とか「お嫁さん」とかもあるけど

僕は、何者でもない
自分を説明する言葉がない
何者にもなろうとしなかったから
ただ流されて生きてきたから

そしてもちろん、特別な人間ではない
メンサ会員でもないし
逆ナンされまくるイケメンでもないし
運動や音楽、何かの天才的な才能があるわけでもないし
サヴァン症候群でもないし
カリスマ社長でも
親ガチャ大当たりの人生イージーモードでも
富豪でもない
宝くじにだって当たらない
初恋の人と大人になってからばったり会って大恋愛なんてしていない

でも、平凡でよかったなとも思う

幼少期は貧乏だったけれど
虐待の地獄を生き抜いたわけでもなく
児相に保護されたわけでもない

特別な難病でもないし
若くしてガンに冒されたりもなく
まあまあ健康に人生を折り返した

自然災害に被災したり
通り魔に襲われたり
過失0の重大事故に巻き込まれたり
えん罪で逮捕されたりもしていない

いい方にも悪い方にも特別じゃないというのは
とてもいいことなんじゃないだろうか
妄想の世界では年に何回か買ってもいない宝くじに当たってるし
そういうプラスの特別が来ないかな、なんていい歳して期待もするけれど
マイナスな特別が来るくらいなら
平凡なまま穏やかに残りの人生を歩んでいきたい

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